これから就活する人は、『伝わる・揺さぶる!文章を書く』を読むべきだと思う

伝わる・揺さぶる!文章を書く』で一貫して説かれていることは、「問いを立てる」ことの大切さとよい問いを立てる方法である。


文章の7つの要件は

1、意見(あなたが一番言いたいことは何か?)
2、望む結果(だれが、どうなることを目指すのか?)
3、論点(あなたの問題意識はどこに向かっているか?)
4、読み手(読み手はどんな人か?)
5、自分の立場(相手から見たとき、自分はどんな立場にいるか?)
6、論拠(相手が納得する根拠があるか?)
7、根本思想(あなたの根本にある想いは何か?)

だとしている。この7つの「問い」をリストアップしておいて、一度見てから文章を書くだけで(毎回7要件を押さえることはできないとしても)、少しずつでも力強い文章が書けるようになると思う。


もし今おれが就活をはじめる目前だったらどうするか?


1、就活生の特権を最大限利用して、人材コンサル系の有名どころの会社の企業セミナーに行ってみる。
2、就活本を読む。『就活の王道』『就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 (講談社BIZ)』『絶対内定2010 面接の質問 』は内定前に読むべきだった。読みながらよい問いだと思ったものをピックアップする。
3、研究室やバイト先やサークルについて、自分がうれしい・楽しいと感じた瞬間、嫌だ・退屈だと思った瞬間、ストレスを感じる瞬間を片っ端から書き出してみる。
4、自分が今まで特にうれしかったことや達成感があったことを3つ書き出してみる。
5、自分の周りにいる人の尊敬する部分・憧れる部分を書き出してみる(『ウェブ時代をゆく』のロールモデル思考法)。
6、自分の持論を3つ考えてみる。


これらを、時間間隔を空けて数回時間をかけて実施して、そこからはじめてエントリーシートを書くべきだったと思う。

今から思えばあの時期は、読んだ本に片っ端から流されて、生涯のうちでも最悪に文章を書くのが下手だったんじゃないかと思う。


おれはIT業界を選んだことは一番良い選択だったと今のところは思っているし、就職先も世間で言われているほどは悪い会社ではないと思う。

だけどIT自体ではなく会社にワクワク感は感じない。もっと優秀な人たちに囲まれて、その中で自分が何をどこまでできるか試してみたいというのは素直な気持ちだ。


2011卒業の就職活動は、2010卒業よりもさらに厳しいと思う。

せめて、就活生の特権を最大限利用して普段見られないものをたくさん体験したり、それから自分の20年間の棚卸しをして、10年後にどんな風になっていたいかの夢をぼんやりとでも持てれば、と思う。

一生懸命問いを立てて自分の言葉で考えて、それから採用ってつまりは「一緒に働きたいと思う人」を選ぶことだってことを忘れなければ、きっと大丈夫。