投資について学んだこと
新人説明会で受けた確定拠出年金のための講習と、『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』と『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』とを読んで断片的に学んだことから、現段階での個人的な認識をメモ。
いろいろあるけれど、どうせ預金が何百万円もあるわけじゃないんだから運用しても大した額にはならない(たとえば100万円を年利4%(税引き後)で運用できたとして、年間4万円、月に直すとCD1枚にしかならない)。だからただ普通預金に入れてても実際大差なくて、おれにとって投資は仕事でもなければ趣味でもないので、現段階では
1、限りある収入から、ちゃんと貯蓄する仕組みは作る
2、損だけはしないようにしておいて、いろいろ考えるのはやめ、時間を他のことに使う
というので十分だと感じた。
「収入−支出=貯蓄・投資」ではなく「収入−貯蓄・投資=支出」で考える。
リスクとは危険ではなく、振れ幅のこと
リターンは期待値、リスクは標準偏差。
期待収益率=無リスク金利+リスクプレミアム
という関係が成立する。多くの人はリスクを避けようとする傾向があるため(リスク回避的)、期待収益率が無リスク金利よりも大きくなければその金融商品を買わないであろう。したがってリスクプレミアムとはリスクの大きさに対する市場の評価であるといえる。リスクプレミアムの大きな金融商品とは、市場がそのリスクは大きいと判断したものであり、大きな期待収益率が上乗せされていなければ取引が成立しないということである。
独身の間、生命保険はいらない!
自分が死んで、経済的に困る人っている?
子どもがいる場合、子どもが自活できるようになるまでの生活資金→終身型ではなく遁減型で十分(『お金は銀行に預けるな』P131)
定期預金はしない!
銀行よりは日本政府のほうが信用リスクは低いのに、国債の利息より預金金利は低い。銀行は預金を国債に回すだけでサヤを抜けるようになっている。途中解約を考えていない資金は、定期預金より国債で(『お金は銀行に預けるな』P68)。ちなみに日本の国債は他国よりも格付けが悪い。
アセット・ロケーションで9割決まる(『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』)
各資産クラス(日本・海外・株式・国債・不動産・・・)にどのように資金を配分するかで、投資がうなくいくかどうかはほとんど決まってしまう。
そして日本に生活し、かつ、国内資産(円、日本国債、日本株など)だけですべての資産を持っているのは、リスク分散の観点からいうとあまりに危険。
長期国際分散投資を行い、「買って、後はほうっておく。その分の時間は他のことに使う。」というスタンスがいい。
効率的市場仮説→株式はインデックス型投資信託が一番。
個人が株の銘柄取引をするのはただのギャンブル。でも手数料は安いので、娯楽としてギャンブルがしたければ宝くじ(還元率40-50%)や競馬(75%)よりは株の短期売買を(『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』P192)。資産運用は、銘柄取引ではなくインデックス投資信託で。
商品選択は手数料がほとんどすべてを決する。
投資のプロはサルに負ける。信託報酬が高い分だけ損なので、投資信託はアクティブ型ではなくパッシブ型(インデックス投信)!
なかでも売買手数料が掛からないノーロード型を。あらかじめアセット・ロケーションがなされているバランス型投資信託は、親ファンドと子ファンドで二重に手数料が取られている形なので、買ってはいけない。
手数料が全然違うので、都市銀行や大手証券会社ではなく、インターネット専業証券会社を使う。
ドルコスト平均法
毎回、同金額を投資する。値が高いときより値が低いときにたくさんの単位を購入することになり、平均購入価格が下がる。