五大ニュース2012
今年は2つのことを繰り返し感じた1年だった。1つはハングリー精神について、もう1つは時間が流れる不思議さについて。
ハングリー精神について。
おれは良く「サラリーマンだからね…。。」と自嘲的に言ってしまうのだけど、具体的に仕事の話をすると「楽しそうやん!」って言われる。
それはその通りで、その「楽しい」ことこそがサラリーマンであることの問題なのだ。学生時代より精神的にも肉体的にもラクで、仕事はそれなりに充実していて、人間関係もよくて、それで一人で遊ぶには困らない給料が毎月振り込まれてくる。
学生時代の友人たちも、勤務先の人たちも、たくさんの人たちが、転職したり、自分がやりたいことを見つけたり、結婚したりと、新しい道を選び取っていった。
いっぽう自分は、プログラマーとして社外に通用する存在になりたい、とか、1年間は生活に困らないだけの金を貯めて20代のうちに勝負をかける、といった気持ちはどこへやら。チームとして一定の利益が出ていて、みんなが楽しく働きながら次のステップに進んでいける環境が作れれば、それが自分にとって一番いいのではないか、などと思い、それも覚束ない有様。
もう1つは時間が流れる不思議さについて。
今年は、数年ぶりに二人で飲む友達とご飯を食べる機会が数回あって、二人でないと話せないようなことをたくさん話した。
学生時代、5年後にも気の置けない間柄が続くだろうとは思えど、具体的にお互いにどんなことを話しているかは想像できなかった。実際は、穏やかで素敵な時間で、思いがけない感情が立ち昇ってきたりと、映画『Before Sunset』の中にいるような気分だった。
たとえば、バイト先の人たちとはもう8年の付き合いで、むしろ就職してからの方が仲がよいかもしれない。しかし8年後(おれは36歳になっているはず!)今のままってことはないのだ。誰かが付き合って、別れて、それでも変わらずに戻ってくる場所というのは一時の夢だと、いくつかの「結婚します」に決定的に暴かれた気がした。
だけど、みんな結婚して、子ども連れでキャンプしたりして、おれだけ独身で呼んでもらえないとかそんな日も来るのかもしれない。それはそれですごく楽しいのだろうと、思う。
そんなわけで今年も勝手にMy5大ニュースで一年を締めるとします。
5位:引っ越し
独身寮を出ることになって、職場の先輩に休出終わりに付き合っていただいて部屋を決め、バイトの後輩たちに手伝っていただいて引っ越しをした。
新しい街を自転車で走り回るのはそれだけで高揚感があって、行き詰まったら引っ越しをしたらいいと知った。
3位:ライジングサン
今年で6回目のライジングサン!
Perfumeも斉藤和義も初恋の嵐もフィッシュマンズもandymoriもすばらしかった。トリはエレファントカシマシで、アンコールで『俺たちの明日』をやってくれた。