ボーイズ・オン・ザ・ラン

2002年、高3の文化祭で喫茶店を出して、裏にMEGUMIスイカップ等身大ポスターを貼って、ゴイステをかけながらバインセオもどきを焼いていた。

あの頃の男子校ってそんな感じだった。

ゴイステ解散のときのロッキンオンジャパンの峯田のインタビューを立ち読みして、家に帰って『さくらの唄』のMDをMDプレイヤーにセットした。

高校卒業前にカラオケに行くと、決まって誰かが銀河鉄道の夜とガガガの卒業を歌った。


大学2年の終わりについに銀杏BOYZのアルバムが出て、ツアーが始まった。

京都・磔磔サンボマスターと銀杏の対バンを見にいって、それがおれにとってはじめての峯田のライブだった。

整理番号が22番で、2列目中央くらいに陣取った。途中峯田が1曲の半分くらいおれの手を握って歌って、それからおれは酸欠になって外に逃げ出した。


大学3年の夏にはじめていったロッキンジャパン2005。

焼きつける太陽の下であのときの『人間』は凄まじくて、松葉杖をつきながら出てきた峯田はそのまま全裸でドラムセットに突っ込み、悲鳴があがった。


あの狂騒が一段落して『恋と退屈』が出て、それから大学院に入った頃に出た『僕たちは世界を変えることができない』の後編は未だに出ていない。


昨日、梅田にボーイズ・オン・ザ・ランを観に行った。

おれにとってのゼロ年代、おれにとっての学生生活が終わる最後に、ボーイズ・オン・ザ・ランを観た、んだと思う。

峯田(田西)がカラオケで歌うシーンがすごくよかった。


おれが誰かに恋をしたら、一緒にボーイズ・オン・ザ・ランを観たい。