何をしたいか?が結局最大の問題なのだろう


大阪に来て3週間が経ちました。毎週末、京都に行って誰かに会えるのが楽しいです。


突然ですが、IEを6からバージョンアップするな、というIT企業ってどうかと思う。

IT用語を40語Webで調べてExcelで調べて発表する、という研修の意図がさっぱり分からなかった。しかも東京と大阪で2回やるな。

せめてタブになっているIE8にしてはいけない理由が、心底分からない。。(笑)

全社員のブラウザを強制でFirefoxにすれば冗談抜きで生産性が20%くらい上がるんじゃないかと思う。


あと、お礼メールっていう文化。

新人歓迎会に出席してくれた人全員にメールを送れって習ったんだけど、これってほんとにうちの会社だけじゃなくて、世間一般のビジネスマナーなんかな。。

Toにずらっと並べられた中に自分の名前が入っている当たり障りないお礼メールが、新人数十人から来てうれしい気持ちがさっぱり分からない。

他の部署の上司にお世話になってお礼メールを送るときには、自分の部署の上司をCCに入れるのがビジネスマナーってのを今日はじめて知った。

このCC天国だと偉い人は一日に100通はメールが来るんだろうけど、

タイトルに「お礼」って入っているメールはフィルターで受信トレイをスキップしてアーカイブ

とかできるはずもないあのメーラーでどうやって捌いてはるんだろう。


まぁそんな感じでサラリーマンってこういうことが嫌になって居酒屋で愚痴をこぼすのねっていうのが少しずつ分かってきた新人研修4ヶ月目です。

誰かが、自分にとってベンチャーってのは一攫千金とか一旗上げるとかじゃなくて大企業へのカウンターカルチャーだ、って書いていたのを読んだことがある。



だけど、おれがやっぱり大企業にしがみついて生きていくしかないな、と思うのは、結局やりたいことがないからです。

おれがIT業界を選んだ理由ってのはだいたい3つあって、


1、おれがもし今最高においしいビールの作り方を思いついたとしても、工場を建てる金もなければ、とにかくまず作ってみておいしさを証明して出資してもらうこともできない。だけどITならAmazonでサーバーをレンタルして、あとはパソコン一台と技術本を買う金があれば・・・

2、飽き性で面倒くさがりのおれには生物の実験系のPDCAサイクルの遅さが耐えられず、ITって正反対のように見えて隣の芝が青かった

3、居酒屋で4年働いて、本当に楽しくて、みんなのことが大好きで、つまり「何をするか」っていうのは実はおれにとってどうでも良くて、どう働くかだけが大切なんじゃないか、と思って、プロジェクト形式に憧れた


ということで、そう、見事に「これがしたい」っていうのが欠落している。

おれはゲームをまったくしないからおもしろいゲームを作りたいなんてさっぱり思わないし、Web上に転がっているフリーソフトとフリーのサービスで完全に満足していて、こういうツールやサービスが欲しいというのもさっぱりない。せいぜい、はてなのサーバーってなんでこんなに重いんだろうってときどきイライラするくらい。


プログラミング言語の習得って簡単だとか難しいとかいろいろな意見がある。

だけど要は、開発環境を用意して、Hello World!を表示させて、そこまでは楽しいと。

で、そこで、ちょっと考えて思いつく便利なものはとっくの昔に誰かが作っていることに気がついて、いくら「知の高速道路」って言ったって、車輪の再発明を続けるその高速道路の長さに絶望するんだと、おれは思う。


そういう意味で、研修の中で、否応なくペースメイクされてカリキュラムを消化していくという環境は恵まれている。しかも毎月20万振り込まれてくるんだから、そのペースが遅すぎてイライラするってのは、集団生活を送る身としてただの我侭だ。

その中でおれはたまたま簿記を勉強したことで、こんな家計簿アプリが欲しいってのを思いついたのはすごくラッキーで(CUIの家計簿ソフトというのは初心者のおれにとってまさに「適切なサイズの問題」だった)、実際作って使ってみて便利なんだから少しは達成感もある。

だけど、それが完成してしまうと、別にこれをWebアプリ化したらもっと便利になるとも思えないし、次の適切なサイズの問題を見つけられないおれは再びどつぼにはまりつつあるわけです。


3月に

「充実した学生生活」ってなんなんだろう?‐何をしたいのか分からなかったおれの場合 - あいうえおかの日記

って書いたけど、やっぱりどこへ行っても結局同じで、どうやら無趣味で、自分で自分に刺激を与えるスイッチを知らないらしいおれを誰か助けてください。


参考(追記):
プログラミング言語を身につける唯一の方法 - ぼくはまちちゃん!(Hatena)

404 Blog Not Found:悪「言語」身に付かず - 「書ける」と「身に付く」の間に