経済の拡大ってどういうこと??

最近、資金もないのにおもしろがって投資の本を読んだりしています。

分散投資とかいうけれど、投資ってつまるところ「世界経済が全体としては拡大していく」っていうことが当然の前提にある気がします。

だけど経済学を学んだことがないおれには、経済が拡大していくってことの意味が分からないのでどなたか教えてほしいのです。


ITの発展によって、間に入る”人”が不要になっていく


たとえば、新聞の代金を毎月集金のおっちゃんがやってきて払っているとする。これを自動引き落しなり、クレジットカード払いにすると、そのおっちゃんはいらなくなる。

たとえば、電気のメーターとガスのメーターをそれぞれの会社の人が検針しに来ているとする。これが自動でされるようになると、この2人はいらなくなる。(現状そうなっていないのには何か理由があるんだろうけど、それならそれで宅配便のおっちゃんに、電気の検針も、ガスの検針も、アウトソーシングしてしまえばいい)

新聞の代金にしたってガスの代金だって、昔は全部人が手で計算して集計していたんだろうけど、今は計算して請求書を作って引き落とすところまで自動化されているはず。そうなれば計算する人も請求書を作る人もいらなくなる。


たとえば、Amazon。出版業界のことはさっぱり分からないけれど、今までは少なくとも書店が必要でそこで働く人が必要だったものが、Amazonで買うと書店で働く人はいらなくなる。さらにAmazonの中古では、売りたい人と買いたい人はAmazonを介して取引をするが、実際の本は売った人から買った人へ直接送られる。

つまり

1、仲介経路の中抜けが起こり、業者数が減る。
2、各仲介業者の中で必要とされる”人”の数が減る。
3、仲介業者に製品が一度運ばれる必要はなく、仲介業者は取引を仲介するだけで、製品は生産者から消費者へ(製品によらず共通の)物流システムによって直接運ばれる。


これを突き詰めていくと、

製品・サービスの生産者と、人の手を必要としない仲介市場、そして物流システムのみになっていく方向にある

と言える。


参考:第6回 ECと仲介業者の役割

工場の中でも、”人”はロボットやシステムに置き換えられていく。

工場で作っている車が売れ行きがいいから、新工場を建てて、生産を拡大しよう!

今までだと工場を建てると、そこで働く技術者をその分雇わなければならなかった。しかし、新しく人を雇うお金でロボットを買って、ロボットに置き換えられる部分はロボットを使うことで、既存の工場で働いている技術者を振り分けるだけでよくなる。

さらに進むと、工場を新設しない場合でも、定年退職した人の分新しい人を雇う、というのはやめてロボットで置き換えていくことになる。


なにせロボットは景気が悪いときにはスイッチを切っておけばいいので、そうそう首を切れず固定費的性質が強い”人”よりも変動費的だし、そのコストは”ムーアの法則”的に下落していくと考えられる。


ここから先が分からない

こう考えていくと、今後、


1、物価が下がり、最低限の生活をしていくために必要なコストが下がる。
2、機械で置き換えられない仕事だけが残り、必要な労働者の数が減る。
3、一部の人だけが働いて高額の給料を取り、働きたくない人はベーシックインカム負の所得税みたいな所得再分配制度によって働かずとも最低限の生活はできるようになる。


という時代が来るのだろうか?

この場合、少子高齢化などの人口動態は置いておいたとしても、デフレが進行し名目GDPは下がり続けるだろう。


それとも、新しい産業が生まれ続け、余った人的リソースはそちらに振り分けられ、経済は拡大し続けていくのだろうか?

雇用創出の重点分野として、介護・環境・農業などが挙げられている。しかし、介護や農業は今後、労働集約型から資本集約型へ移行していき、それこそロボットやシステムが劇的に導入されるだろう。環境なんて喫緊の必要性がない産業を無理矢理作っているだけにしか見えない。



「賃金が上昇して、消費が拡大し、物価が上昇する。そしてまた賃金が上昇する」というのが経済成長の定義ならば、もうそんなものは成り立たないのではないかと素人目には思える。だとしたら、投資なんてしても期待リターンがマイナス。現金を貯めてデフレを待つのが一番いい気がする。

なんだけど経済学を勉強したことがないので、物価とか貨幣という概念、拡大再生産という概念がさっぱり分からないから、頭がこんがらがるだけ、何をどう勉強したらいいのかも分からないのです。

どなたか助けてくださりませんか?「この本を読めば分かるから自分で勉強しろ!」というのも大歓迎です!!