布団だけあれば全然暮らせてしまう! - シンプルに暮らしたい

東京に家財道具一式を送った。部屋には布団と、机代わりのひっくり返した段ボールだけが残った。それから、クローゼットに数日分の着替えと、粗大ゴミ処理待ちの冷蔵庫と洗濯機。


このがらんとした部屋で5泊するわけですが、とりあえず1晩寝てみて、困ったのはカーテンがないから朝まぶしいくらい。やろうと思えば別に1ヶ月でも生活できるわけです。

そう考えると、おれの部屋にはなんてムダなものが多いのかと。だから手伝ってもらわないと引越しができないんだ!

一方では、もちろんポットもレンジも食器もないので、毎日3食外食するしかないので、お金はかかります。パソコンがないとびっくりするくらい何も調べられない。

シンプルに暮らすということは、生活コストが上がることとトレードオフ関係にあるのだと実感しました。

だけどいつでもパッと準備して引っ越せるようにしていたいし、家の中にあるものくらい「ちゃんと把握している感」がほしいのです。



家財道具一式を、「生活コストを下げる」と「気分を向上させる」という2軸で、4つに分けて考えてみました。

「生活コスト」とは費用だけでなく手間も含め、装飾・娯楽・思い出の品などをまとめるのに適当な表現が思いつかなかったので「気分を向上させる」とくくるとします。

そして

「生活の核」:生活コストを下げ、気分も向上させる
「生活の余白」:生活コストは下げないが、気分を向上させる
「場所食いムシ」:生活コストを下げず、気分も向上させない
「生活必需品」:気分は向上させないが、生活コストを下げる

と分けてみます。



諸事情で当面は広い家に住むことになるのでいいのですが、半年後くらいにはまた引越しをしなくてはいけなくて、今の部屋より狭い部屋に住むことになる可能性もあるので、この分類に意識的であろうと思いました。


1、現状「場所食いムシ」に該当するものはサンクコストだと割り切って、譲るなり捨てるなりする。
(今回の引越しで、エレキギター関係一式を後輩に譲った。あと1万5千円くらいかかると言われたけど、封印していた粗大ゴミを思い切って処分。)


2、「生活の余白」「生活必需品」のいずれにも該当しないものは、買わない、もらわない。


3、「生活の余白」に該当するものは、本当にそれが家にあることで気分が向上しているのかを考えてみる。維持費がかかったり場所を取るものは、費用対効果を真剣に考える。判断しきれず捨てる勇気が出ないものは、実家に送るという魔法を使う。
(BOOK OFFを呼んで本とマンガを64冊売ったら3,100円になった。生物の教科書は、研究室関連の人たちに譲った。大量のCD・MD、海外旅行で買ってしまった飾る場所のない装飾品、それから実験ノート一式が実家送りに。)


4、「生活必需品」に該当するものは、引越し後必要になったものから段ボールから出していく。半年後段ボールから出なかったものは、次の引越しの際に持っていくか考え直す。
(何年も使っていないハロゲンヒーターとか捨てそびれたけど明らかに不要。)


そして「とりあえず置いておく」というのもコストがかかること、レンタルという選択肢を考えてみることを忘れないようにしようと思います。


お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方 p98 人生のレンタル係数を増やす

レンタルすることで得られるものは、「自由」です。自宅を買わずに借りると、場所に縛られず拠点を移動する自由が生まれます。人材派遣も労働力のレンタルみたいなもので、企業側は人件費をコントロールする自由が生まれます。車も買わないでレンタルすることで、洗車や車検、自動車税の支払い、損害保険の更新といった面倒な手間から自由になれます。


ただ、一つだけ。

おれの持っているものの中でもっとも維持費を食い、引越しの際のネックにもなっているのがバイクであることは間違いなくて、これが「生活の核」に該当するのかというと、むしろ「場所食いムシ」に該当するような気がするんだけど、バイクだけは今回どうしても廃車にできなかった。点検と整備にだしたら7万かかったけど廃車にできなかった。

いつでも引っ越せるように部屋はずっと賃貸でいいし、田舎や海外に住むことがなければ車は生涯買わなくてもいいと思っているけど、バイクが手放せない。ほとんど乗ってないのに。

バイクだけは、pricelessな「生活の余白」なんだ、ってことにしておこう。