卒業式

あっ、とりあえず無事帰国しました。

旅行のことはそれはもういろいろあるけど、とりあえず今日言いたいのはそのことではなくて、今おれはそれなりに酔っぱらっているわけで、だからこれから支離滅裂で自己満足で激しい思い込みばっかりで明日の朝には消したくてしょうがないような文章を書くに違いないわけで、しかもさらに言えばそれがごくごくたまにあるってのならそれなりに格好いいんだけど俺の場合はこれがしょっちゅうだから世話がないみたいな話なんです。


今日はなんと卒業式だったんです。朝9時半集合って知って、起きれるかボケと思ったんだけど昨日バイトのあと一緒に飲んでた後輩に絶対に行かないとダメだって説教されて、お願いだから行ってくださいって言ってくれて、まぁその子はおれを朝起こします!!って言っておいて寝坊なさったわけですけど、でもおれはおかげさまで卒業式に行ったんです。

夜はサークルの同回と飲み会をして、カラオケに行って、そのあと旅行で追いコンに出られなかったおれが今日受け取った寄せ書きの色紙を一人で読むのが怖くて友達の家に寄らせてもらって飲み直したわけです。それだって今日は本当はバイトで、それを後輩がだいぶ無理をして替わってくれて。


何から書きたいんだろう。

うちの代は、こういったら怒る人もいるだけど、全体としてみて1個下の代と比べて練習もしてないし、音楽を愛している度合いもサークルを愛している度合いも少なくて、仲も良くなくて、なのにそれでいてやたら泣いていて。涙腺だけは弱いのです。それで3回生以降窓際族になってからしょうがなくみたいにみんなでつるむようになってきて。

でもだからみんなから卒業ライブとその前の1週間の話を少しずつ聞くとき、さびしくてしょうがなくて、うれしくてしょうがなくて、でもさびしくてしょうがなくて。みんなの下手になった演奏とやたら長いMCを聞いて号泣したかったし、おれも泣いてしまって詰まって歌えなくなりたかったし、何よりみんなが一つになって過ごした時間をおれも一緒に過ごしたかったです。自分で言い出しておいてなんだけど、卒業ライブというイベントはまさにうちのサークル的なイベントだと思うんです。だから後輩たちへ、卒業ライブだけは、どれだけ無理してでも思いっきりやった方がいいよ!!

ほんの1ヶ月前までコミュニティーとしてのサークルは自分の中では終わったってそれは本気で思ってて、今仲良くやっていられる人はサークルとか関係ないって思ってて、だけどこの前のボード旅行と今晩で、なんていいもんなんだろうって、こんなにもいいものなのかって思って。

いっつも言ってるけど、今から思えば後悔ばっかりで、なんであの時もっと素直になれなかったんだろうって、自分のことばっかり考えていて、申し訳なかったり悔しかったり悲しかったり、そればっかりで、大好きな後輩たちにまで迷惑をかけてばっかりで、だけどみんなはそんなおれを本当に良くしてくれて、もうなんと言っていいのか。


もう何を書きたいのかすらも分からなくなってきたけど、それだけ今晩は幸せで、それだけ卒業ライブだけはどうしても行きたかったなって思って(旅行と天秤にかけるとかではないんだけど)、本当に本当に本当にそう思います。

就職していく友達へ。がんばれって言うけれど、おれだって負けじと研究がんばって、日々を楽しくしてみせます。


友達の言葉を借りるけど、精一杯生きた4年間ではなかったかもしれないけど、これから精一杯生きようって思えた4年間でした。本当にその通りです。

今この瞬間ほどすべてが愛しくて、すべてに素直に感謝できる瞬間はあとにも先にもなかなかないから、だからほんとうにありがとうございます。クラスの友達にも、バイトの人たちにも、サークルの人たちにも、サークル自体にも、おれが恋したのか恋している人たちにも、うちの大学にも、A号館という建物にすらも、高校までの友達にももちろん、ついでに今日だけは両親にも、これですべてでもないんだけど、ありがとうございます。ございました、じゃなくて、ございます。


生きていてよかった、生きていてよかった、生きていてよかった、そんな夜は確かにあるのです。