#rsr11

四人の侍。

斉藤和義が歌う『歩いて帰ろう』に、山崎まさよしがはもってギターソロを弾く、そんなことが起こるなんてサークルにいた頃は思いもしなかった。2人は絶対に共演とかしないんだと思ってた。

スタートは3人で『Hotel California』、『イージュー★ライダー』を初めて生で聴き、char・奥田民生斉藤和義が順にドラムを叩いて『Come Together』『Get Back』『Crossroad』を演奏する。

最後はアコースティックギター4本と4人の歌声で『上を向いて歩こう』。

大学1回のときにサークルに惹きつけられたのは、新歓ライブでの先輩の斉藤和義の弾き語りがかっこよかったから。あと女の子に一目惚れしたから。四人の侍のステージはあの頃憧れていた音楽そのものだった。


1日目はLUVRAW & BTB、在日ファンクくるり神聖かまってちゃん斉藤和義を見た。

くるりを聴くときに、いつも自分の感傷を投影してしまうのは失礼だとも思うけど、岸田さんの顔つきの毒気の抜けたあまりの変わりっぷりにびっくりもしてしまったけど、5人編成のくるりを見ていて、こうやってやっていく道もあるんだと感動した。『ロックンロール』を聴けてうれしかった。

斉藤和義を見たのもたぶんボロフェストに来たとき以来だからずいぶん久しぶり。最近中村達也と組んでることも知らなかったけど、4人編成のバンドかっこよかった。

僕の見たビートルズはTVの中』『幸福な朝食 退屈な夕食』を演奏し、『ずっと好きだった』『ずっとウソだった』を立て続けにやり、アンコールで『社会生活不適合者』!最高のセットリストで、斉藤和義の声も歌もギターも本当に好きであることを思い出した。

『ずっとウソだった』をwebで見たときは正直よくわからなかったんだけど、後輩がツイートしてたように斉藤和義は本気でプロテスト・ソングを立ち上げようとしているのかもしれない。『ずっと好きだった』、いい曲!


2日目はハンバート ハンバート、YOUR SONG IS GOOD東京スカパラダイスオーケストラGUEST:上原ひろみザ・クロマニヨンズ向井秀徳七尾旅人、四人の侍、ハナレグミを見た。

向井さんの『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』を聴いていて、おれも3.11以後を暮らしているのだと唐突に実感を持った。

もともとテレビは見ないし、地震後のtwitterが怖くて嫌で、「おれとセックスして日本を元気にしよう」と言っているのと大差ない居酒屋チェーンの広告を破り捨てたい中二病的衝動にかられた。

義捐金(正しい行いのため、公共のためにすてる金を意味する、らしい)」をルターが批判した通りであろう意味で免罪符として払って(誰が何を発言しても批判が渦巻いたあのとき、それなりの額の義捐金を出すことほど有無を言わせない「正しい」ことはなかったと思う)、まるで何も起こっていないかのように、見ないよう、考えないようにしてきたおれに訪れた唐突な実感だった。


今年のライジングサンは2日ともまぶしすぎる晴天で、夜も暖かくて、砂埃もご愛嬌って感じの最高の気候だった。

サークルにいた頃に聴いていたアーティストのライブばかり見てしまって、京都駅の大階段にFM802主催のくるり斉藤和義のフリーライブを見にいったことなんかを思い出した。

友達と、後輩と、後輩の友達と4人で飯を食いながら話したのが楽しかった。

恒例の花畑牧場⇒さっぽろ夏まつり⇒ジンギスカンを決めたのも楽しかった。

日曜日に札幌で銭湯に行ったのも、飛行機待ちで『コクリコ坂から』を観たのも楽しかった。

ライジングサンに行くのは今年で5回目で、5年間使ったテントを捨てて帰ってきた。来年はグレードアップするテントも楽しみ!